2024.10.xx
ロードバイク🚲が最近の私の気分転換ツールだ。数年前までは土曜夜の草サッカー2時間だったのだが、体力の限界、膝の疲労痛、モチベの問題から引退をした。運動習慣は維持したいものの、ジョギングは疲れるから好きじゃない(サッカーの方がよっぽど疲れるのだが、個人的にはジョギングの方が疲労感が高い)、ゴルフは遊びであり運動じゃない。弱虫ペダルにハマったのがきっかけである。

東西南北、片道10km圏内は平常コースになる。よく舞浜の浦安市運動公園も通るのだが、躍動の門を見るたび、その壮大さにこころが洗われる。

「躍動の門」
舞浜駅からイクスピアリを抜けた先にある浦安運動公園入口に設置された巨大なモニュメント。高さ16mのアーチ上に躍動感ある姿勢のブロンズ像が配置されている。岡本太郎氏が逝去される3年前に制作された作品。

岡本太郎って、最初は子どもの頃にテレビで見た「芸術は爆発だ」のヘンテコなおじさんの印象しかなかったのだけど、何かの拍子で読んだ「強く生きる言葉」は、私の人生の応援書になった。人生き方に迷った時は手に取って読み返している。その時期折々で刺さる言葉が変わってくるのが面白い。

いいかい、怖かったら怖いほど、逆にそこに飛び込むんだ。やってごらん。
危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ。ほんとうはそっちに進みたいんだ。危険だから生きる意味があるんだ。

人生はキミ自身が決意し、貫くしかないんだよ。

財産とか、地位とか、名誉なんていうものは、ぼくは少しも欲しくない。欲しいのはマグマのように噴出するエネルギーだ。

会社員時代に先輩だか上司だかに、目指したい人が周囲にいないのが悩みだと相談したら、こんな事を言われた。ロールモデルやメンターは隣人である必要がない。こんな情報時代なのだから、書物や映像を通じて出会った「あ、この人いいな」をマークしとけばいい、と。

人間や自分に純粋に向き合い続ける一生を送った人。リスペクトしかない。

岡本太郎が私を支えてくれている。


cocoro no cacari|大塚紀廣

1976年千葉県生まれ。大学卒業後、第二新卒で(株)リクルートに入社、国内旅行情報じゃらんを担当した。その後同グループであった(株)ゆこゆこへ籍を移し、人事部で人材採用、社員研修の企画運営、ストレスチェック実行者等を担当した。40歳で退社し、臨床心理学大学院へ進学。修了後は東京大学医学部付属病院老年病科、都内のメンタルクリニック等で心理士業務に就き、現在に至る。専門は高齢者臨床と産業心理。趣味はロードバイク、サッカー、ジェフ千葉、漫画、温泉など。