敬愛する前職の先輩と昼食を共にした際、彼は後輩である私に向けてこうおっしゃいました。その方はCSの専門家で、数年前に産業カウンセラーの資格を取得し、傾聴スキルやマインドにも磨きをかけています。

「自分の人生の中では臨床心理士の追求はできない(しない)が、君が学ぶなかで感じたことや気がついたことをSNSなど使って発信してくれれば、そこから私も学ぶことができる。」

彼は自身の思想や経験を世の中に発信しています。その言葉には嘘偽りがなく配慮とまごころがあります。素直であること、謙虚であること。彼の投稿を見るたびにそのことの大切さを感じます。たとえ相手が誰であろうと、ひとりの人間としてリスペクトを持って接する姿勢や、貪欲に吸収しようとする向上心を見習っています。


cocoro no cacari|大塚紀廣

1976年千葉県生まれ。大学卒業後、第二新卒で(株)リクルートに入社、国内旅行情報じゃらんを担当した。その後同グループであった(株)ゆこゆこへ籍を移し、人事部で人材採用、社員研修の企画運営、ストレスチェック実行者等を担当した。40歳で退社し、臨床心理学大学院へ進学。修了後は東京大学医学部付属病院老年病科、都内のメンタルクリニック等で心理士業務に就き、現在に至る。専門は高齢者臨床と産業心理。趣味はロードバイク、サッカー、ジェフ千葉、漫画、温泉など。