TBS日曜劇場「ブラックペアン」を観ています。二宮和也さんはセリフがなくても目と表情で情報伝達できる一流の役者さんだと思います。
劇中「腕のいい奴は何やっても許されるんだよ」という台詞がありました。「何やっても許される」とは行き過ぎですが(最低でも倫理要項は守らないと)、言いたいことのニュアンスをひとつ良い方向に解釈すれば、「腕を磨け」ってことだと思いました。そこには絶対的に共感できます。良い刀でも錆びていれば使い物になりません。逆に、普通の刀でも切れるなら使い様があるわけです。凡人であればあるほど努力し続けねばなりません。
2019年に日本で初となる心理の国家資格・公認心理師が誕生します。私の通う大学院では今春から、この公認心理師と民間資格の臨床心理士どちらにも対応出来るカリキュラムが組まれました。ただ、私は過去のキャリアとの条件が合わないため、公認心理師ではなく臨床心理士を目指しています。(4大が社会学部卒のため、公認心理師になるためには、大学院課程の他に、4大の心理学部に入り直さねばならないのです)
前述のように、公認心理師は国家資格です。病院などの医療現場では保険点数がつく公認心理師がポストに座ることになるでしょう。私は高齢者とその関係者に対して、医療や福祉や地域支援と協働する心理職としてやっていきたいと考えています。臨床心理士資格しか持っていない身では、任に就けないポジションがたくさん出てくることが予想できます。
しかし、社会人経験から確信しているのは「腕のある心理屋であれば資格関係なしにお呼びがかかる」ということです。私が依頼主なら腕のいい人間に頼みたい。規則だけの問題であれば工夫の余地があるのです。「臨床心理士だけどあなたに頼みたい」そう言ってもらえるように、今、修練を重ねているのです。