小澤竹俊氏をご存知でしょうか?日本の在宅医療、ターミナルケアの最前線を走るお医者さんです。「プロフェッショナル 仕事の流儀(2017.3.6放送)」で知られた方もいらっしゃると思います。私がそうでした。この放送を観て、私は高齢者の医療・福祉分野で心理職として貢献しようと決めました。「自分の弱さを認めながら、逃げないこと。それを自覚した人がプロだと思います。」開拓者とはなんと尊い存在なのでしょう。生きるのが辛い時、いのちはなぜ大切なのか、優しく強く問いかけてくれます。

「いのちはなぜ大切なのか」小澤竹俊著

希望と現実の開きが「苦しみ」である。つらいこと、苦しいことというのは、希望と現実の開きのことなのです。

ふつうはおだやかでいるためには原因を取り除けばよい。現実を引き上げて、希望との開きの幅を縮めることができれば、苦しみの量も減るわけです。

基本的には、そういう考えを持つ人をまず認めることです。


cocoro no cacari|大塚紀廣

1976年千葉県生まれ。大学卒業後、第二新卒で(株)リクルートに入社、国内旅行情報じゃらんを担当した。その後同グループであった(株)ゆこゆこへ籍を移し、人事部で人材採用、社員研修の企画運営、ストレスチェック実行者等を担当した。40歳で退社し、臨床心理学大学院へ進学。修了後は東京大学医学部付属病院老年病科、都内のメンタルクリニック等で心理士業務に就き、現在に至る。専門は高齢者臨床と産業心理。趣味はロードバイク、サッカー、ジェフ千葉、漫画、温泉など。