昨年お世話になった予備校講師の「血液型占いを信じている心理屋を信用しちゃだめだよ」という言葉が深く胸に残っているのは、眉唾ものだと思ってきた溜飲が下がったからかもしれません。
血液型占いに信頼性と妥当性つまり科学的根拠がないことは過去の研究で証明されていますが、とは言っても会話の糸口としては使えるし、バーナム効果もあるけど嘘とも言い切れないので、完全否定するものでもないのかなと思っています。ちなみに、グアテマラでは国民の約95%がO型で、血液型占いが正しいならこんなおおらかな国はないでしょう。
続けておっしゃったのは、「友人が血液型占いの話をしたら、適当に相槌を打っていればいい。それ間違いだよ、と言ったところで誰も得しない。」
人は間違いを指摘されると、基本的には不愉快な気持ちになります。友好関係の維持が事の真偽よりも重要であれば、反論は野暮でしょう。けどたまに、無視できない間違いってのもありますよね。自分の中でこれは反証しておかないと気が済まないやつ。それを溜め込むとストレスになります。
広いようで狭いようなこの場所は 言いたい事も喉に詰まる(あいみょん)と感じているなら、アサーションスキルを使って表明しましょう。言いたい事も言えないこんな世の中じゃ ポイズン(反町隆史)なのです。
※録画してた「歌番組」と「相棒」を観ながら書いてます。
アサーションとは
アサーションは、相手の考えを尊重しながら、対等に自己主張をしていくコミュニケーションスキルです。感情をそのまま爆発させて相手を言いなりにしたり、また逆に無理やり抑え込まれたりされることなく、自分の気持ちをきちんと言葉で表現しながら相手に自分の考えを伝えます。
「ミーティングで発言したけれど、うまく伝えられなかった」
「部下が言うことを聞いてくれない」
「思春期の子どもが、最近話をしてくれなくなった」
「頭ごなしに怒る上司に、何も反論できなかった」
「取引業者の強気の姿勢に逆らえず、相手のいいなりになってしまった」
上記のような場面で有効です。つまり、ビジネスの場では交渉の際に欠かせないコミュニケーションスキルであり、家族・学校・職場などでの人間関係においても役に立つのです。理論を知り、生活の中で訓練すれば、自分らしい無理のない主張ができるようになるでしょう。言うべき場面で言いたい事が言えるって、とても素晴らしいことだと思います。
妻が何気なく「あの人はA型だから几帳面(西野カナ)、B型だからワガママ、AB型だから変わり者」とつぶやいたら、私は「そうかもね(シブがき隊)」と返すでしょう。血液型占いは嘘だなんて 言わないよ絶対(槇原敬之)なのです。