4月より他大学へご栄転された教授の佇まいが好きでした.心理屋でありながら教育者,現実社会の仕事もできる人.失礼ながら専門職の方々は得てして事務や組織形成などの俗世の仕事は苦手な(避けてきた)人が多い中,どこで身につけたのかと思わせる働き様で,含蓄ある言葉を駆使し,決めつけや偏見を押し付ける一方的な指導をしない.本当に素敵で尊敬しています.指示待ち行動が得意な学友は”あの先生嫌い”と言っていましたが笑.
授業中のメモは,配布される資料プリントに手書きすることが多いのですが,秋口のこの授業は配布資料がなかったため,ノートPCにタイピングして残してありました.断片的なメモゆえ意味がわからない部分もあるかもしれませんが,敬愛の意を込めて掲載したいと思います.
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面接空間の場の作り方
・面接場面とは,自然治癒力を抱える場所
・評論家ではダメ,雰囲気で抱えること
・心理療法における対話とは
・双方が話し合うこと
・セラピスト(Th)はクライエント(Cl)から見られていることを忘れがち
・背景が違うもの同士,異質な者が,異文化交流する
・揺さぶりがないと,人は変化しない(共にあること、変化を促すこと)
・とどかない突き刺さりは意味なし,突き刺さり過ぎは外傷
・ちょうどいい差し具合を提供する
・赤ちゃんは,だっこの枠がぴったりしないと,逃げたがる
・個別性のぴったりを探るスキルに着目して面接する,訓練していく
・日常の自分が出来ていないと,非日常の自分は成り立たない
・対話の骨格
・ThとClは二者間で話すのではない.
・主訴(共通のテーマ)をそれぞれが見ながら話をしてくイメージ
・Clの夢をみることがある
・ClもThの夢と同じものをみることもある
・関係性は変化していく.その変化に合わせて,対話構造を構築し続ける
・Clは自分の心の部分を触られる感覚,Thは触り方を工夫しなければならない
・ひとりのClを,目の前のCl(面接中)と,主訴やテーマの中に登場するClとで,区別する意識をもつ
・コトバは五感でとらえたイメージを運ぶもの.イメージのやり取りができているかが重要
・聴くということ
・内容(だけ)ではなく,どう語ったかを聴く.音として聴く
・イメージが運ばれてくるか
・体調を知る,感情や気分を知る,脳の機能を知る
・間合い,テンポ