実習先の宿舎でレポートを書いている夜、BGM代わりにつけていたNHKのトーク番組に出演されていた、医師の鎌田實(みのる)氏の言葉。
「にもかかわらず」は魔法のおまじない。
誰もが劣等感を持っている。皆がそれぞれに持っているんだと知っても、それで自分のつらさが消えるわけじゃない。鎌田さんは劣等感のうしろに「にもかかわらず」という接続詞と、ポジティブな自己評価を繋げてみてと提案する。
・自分は容姿が悪い、にもかかわらず、周囲の人に愛されている
・細かい作業が全くできない、にもかかわらず、生活できている
・学歴は低い、にもかかわらず、ユーモアセンスはある
不思議と劣等感のギザギザが円くなる。劣等感が複数ある自分の特徴のひとつに成り下がる感覚。
森田療法と認知行動療法のいいとこどりのような手法にみえる。劣等感を消そうとするのではなく、劣等感は劣等感のままそこに置いておくき、その上で自他一致できる肯定感の高い言葉や事実を並べて、悪いところもあるけど良いところもあるじゃないかとか、何とかやれてきているじゃないかという気持ちを呼び起こす。
「にもかかわらず」は魔法のおまじない。