「臨床心理士」は全国に34,504人(2018年4月1日時点)しかいないのに、所属していた高校サッカー部のふたつ上の先輩、ひとつ下の後輩、来年取得する自分と、4学年約60名の部員のうちの3人が資格保有者であることを知った。なかなかの確率。臨床心理士制度ができて心理学が盛り上がっていた時代的背景もあるのだろうが、なんだか心理職が人気のメジャーな職業に思えてくる。
後輩は遊戯療法と家族療法の専門家で、長年子どもの心理臨床に携わっており、うちの大学院の教授が「この先生はいい」とその実力を認めている。私の受験や進路や臨床現場の疑問に親身になって応えてくれる、本当にありがたい存在だ。
先日、地元の心理相談室に籍を置く先輩に、卒業以来ずいぶんと久しぶりにお会いして話を伺った。先輩はスクールカウンセラーとして、学校臨床を専門としている。私が目論む地域包括ケアシステムや在宅医療・福祉に関するアドバイスをたくさん頂いた。現場で活躍している方のリアルな情報とネットワークは凄まじい。
心理の業界は人数が少なこともあり、狭い。少し前に会合で意気投合した他大学院生は私の今の学友の学部時代のゼミ友だったし、今春着任された教授との間には共通の知人が数名いることがわかった。
世界は人で繋がっている。人との縁が私の人生を紡いでいく。必要としてくれるクライエントのお役に立つ、お世話になっている皆さんにお返しができるようになる。そんな力をつけていきたいと願う。