2022.7.xx
こころの病気に対する健康保険のTVCMをよく見かけるようになった。精神病の社会的地位が確立してきたんだなと思う。病気に対する偏見が薄れていく事を願いつつ、患う人が増えたからこその現象が嘆かわしい。
平常をゼロとすると、うつ病などの精神病に罹っている時の体調は、マイナスにあると思う。骨折は明確な痛みとレントゲン写真でマズい状態が目視できるけど、こころの病気は不可視なため、どれほどのマイナスなのか、自他ともに把握がしにくい。病院に行くレベルなのか、単なる甘えなんじゃないか、マイナスな状態を感じながらも、アクションを取りにくいのが実情だ。
そんな時は迷わず心療内科を受診してほしいと願う。こんな状態で受診するなんて!と追い返す医師は皆無に近い。病気というものは押し並べて早期発見・早期治療が鉄則なのだ。回復を願わない人間なんて、この世にはいない。
私の人間観からすると、1から2、2から3へのステップは自分自身でできるものと思っている。ゼロから1と、マイナスからゼロは、誰かの手助けが必要だろうと。ここを一緒にやれるのが、心理士という仕事の醍醐味だと認識している。