中学の頃に、自分の顔を手鏡に映しながら、美しくなりたいとか女性化したいという気持ちになった時期があった。私の場合は一過性のものとして風化してしまったわけだが、世の中には自分の性に疑問や違和感を抱く人が割と沢山いる。
カウンセラーとしてクライエントと対峙する時、私はクライエントと同じ人間ではないので完全一致に同調することはできない。他人が出来得る絶対域の共感を目指して話をお聴きする際に、物事の知識というのは無いよりは在ったほうがいい。
今日はこちらのサイトのコラムを全面参考とさせてもらいました。勉強になります。ありがとうございます。
LGBTQIAとは? 意味とセクシャルマイノリティの多様化を解説「LGBTQIA」とは、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダーなどを指すセクシャルマイノリティの総称。LGBTに代わって、eleminist.com
LGBTQIAという捉え方
セクシャリティは多様であり、LGBTがそれらを包括をしているわけではない。LGBTに代わって近年広まっているのが「LGBTQIA」だ。
L(レズビアン) 体と心の性別は女性で、性的指向も女性である人。
G(ゲイ) 体と心の性別は男性で、性的指向も男性である人。
B(バイセクシュアル) 体と心の性別を問わず、性的指向が両性である人。
T(トランスジェンダー) 体の性別と心の性別が一致しない人。
Q(クエスチョニングorクィア) クエスチョニングとは、自分の性別や性的指向を決められない、迷っている状態の人。一方のクィアはもともと、同性愛者などに向けて「風変わり」という意味合いで用いられていたが、現在はそれを肯定的に捉えた言葉として当事者によって使われている。同性愛者になる過程のセクシュアリティという見方もある。
I(インターセックス) 体の状態を指すもので、現在では「DSDs:体の性のさまざまな発達」と呼ばれている。
A(アセクシュアル) 無性愛者。同性だけでなく異性に対して恋愛感情を抱かない、性的指向が誰にも向いていないセクシュアリティとされている。
セクシャルマイノリティと呼ばれる人々が抱える問題は、差別や偏見、就職活動における不利益、結婚の権利など広範囲にわたる。そのため、カミングアウトできず生きづらさを感じている人々が数多く存在する。
持続可能な社会へと発展させるためには、マイノリティとして区別することなく、多様性を認め合えるダイバーシティを構築していくことが重要だ。ジェンダー不平等の世界のために、社会の仕組みや制度についてや、私たちができることをいま一度見直していきたい。最初の一歩は関心を持って知りにいくことだと思う。
発達心理学からみる異性
思春期になると第二次性徴を迎え、肉体的に雌雄の形態の差が生じてくる。それに伴い、自意識としての性の確立、および社会的性役割などが求められるようになる。自己概念の構築が必要となってくる。
第二次性徴の初期は不安定な状態になる。変わりゆく肉体、求められる新たな概念の確立に、不安やとまどいが生じて当たり前である。
私の場合は、自分が長男であることから、墓を守るとか、姓を継いでいくなどの責任感を放棄したかったのだと思う。おそらく親族からそのような言葉をかけられて、勝手に責任として背負い込んだのだろう。よくわからない、それでいて何か漠然と大きな負担から、性転換に逃避したのだ。
単純に異性への興味関心が高まったからだとも言えそうだ。初恋の時期ともかぶっている。異性を理解したい動機から、自分自身が異性になるという同化を求めた。知識と経験で補完していくことで、同化の選択肢は消えていったのだろう。
※ ※ ※
2020東京パラリンピックの競技を観ていると、身体障害の部位や度合が違う者同士の競い合いなので、勝敗や難易度が伝わりにくいという印象があった。この”わかりにくさ”こそが多様性なのだ。わかりにくいことを前提にして、わかりにくい中で各々が自分にできることを協働してく社会をつくらなねばならない。
世の中にはいろいろな人が存在する。まずは知ること、そして自分ができる行動に繋げていくことだ。