こんな四字熟語を知った。論語が出典らしい。孔子が人に接する態度を評していった言葉とのこと。
【温良恭倹】おんりょうきょうけん
性質がおだやかで素直で、人にうやうやしく自分は謙虚なさま。
「温」は、おだやかなさま。「良」は、素直なさま。「恭」は、かしこまって、うやうやしいさま。「倹」は、大げさにせず、つつましいさま。「恭倹」は、他人にうやうやしく、また、つつましく接すること。出典は論語の「温良恭倹譲にしてもって之を得えたり」による。
1. 温(おん)── 温かく接する
- 相手の感情に寄り添う:表情や言葉遣いで安心感を与える
- 聴き手としての姿勢:相手の話をさえぎらず、うなずきや共感を示す
- 笑顔と声のトーン:柔らかく、穏やかな話し方を心がける
2. 良(りょう)── 素直で誠実である
- 正直な心で接する:取り繕わず、偽りのない態度を保つ
- 過ちを認める勇気:自分の非を潔く認め、謝罪できること
- 謙虚な言動:知っていても誇示せず、知らないことは素直に学ぶ姿勢
3. 恭(きょう)── 敬意をもって接する
- 礼儀を大切にする:挨拶、丁寧語、所作の美しさ
- 相手の立場を尊重する:年齢や地位に関わらず敬意を払う
- 反応に敏感になる:相手が不快に感じていないかを観察する配慮
4. 倹(けん)── 慎ましく控えめに
- 自己主張を抑える:自分の意見を述べるときは押し付けずに
- 物事を控えめに評価する:功績を誇らず、周囲への感謝を忘れない
- 簡素で自然体な振る舞い:目立とうとせず、自然であることを大事に
温良恭倹は「自分を抑える」ではなく、「相手の尊厳を大切にすること」が本質とのこと。そのため、自分の意見や感情を我慢しすぎるのではなく、「どう伝えるか」「どう接するか」の工夫が大切ということで、主張に関してはアサーションテクニックが役に立つだろう。
私は何歳になっても温良恭倹な人でありたい。
