占星術によると「風の時代」がやってくるとのこと。どうやら火・地・風・水の4つの時代があって、200年周期くらいで移ろうんですって。

目次

  1. 時流の潮目、風の時代へ
  2. リフレッシュ方法の変化
  3. マインドフルネスの再来

時流の潮目、風の時代へ

4つの時代 特徴一覧 (参照:チャルカノート
 火:活動的、行動力、熱意
 地:安定感、基盤、経済活動、現実
 風:知的、理論、対話と交流
 水:感情的、心、共感力

1800〜2000年は産業革命に象徴されるモノの時代。資産や肩書きなどを持っていることが幸せの証でした。ここからは情報による無形時代。個が尊重される多様性社会での幸せ(価値観)とは、量や他者との比較ではなく、どれだけ自分らしく生きているかに変化していきます。「みんなちがって、みんないい(金子 みすゞ)」のです。

個人的には、2200年頃から始まる「水の時代」が気になります。

風も水も共に流動的でしなやかな印象をうけますが、水は風よりもウェットさや重さがあるんでしょうかね。より情動的というか。AIやオートメーションが当たり前のともすると無機質な風の時代後に、人の人たらしめる部分がクローズアップされる。人の原点に戻るというか。どんな世界なのか、タイムマシンがあればちょっと覗いてみたいです。

リフレッシュ方法の変化

もっと身近なところで大きな変化が生まれそうなのは、精神衛生を保つリフレッシュ方法。フェスに行ったり友人と会食したり、リアルな場での複数人での外活動が気軽にできなくなりました。

メンタルクリニックでは、リモートワークのせいで家事と仕事の切り替えができなくて精神疲労に追い込まれる相談者が増えました。家という一場面で家事・仕事・自分の時間、全部をやらないといけない。通勤時間や職場でのちょっとした雑談時間がいかに重要だったか。息抜きとか切り替えのスイッチとか、無意識にしてたことを意識的にしないといけない時代になりました。

息抜きも家でやるしかありません。いよいよVRが時代の流れに追い付いてきた感じでしょうか。フェスも会食も旅行もキャンプも集団スポーツも自宅で。五感をフルに錯覚させて、さも本物のような実体験ができるサービスが普及していきそうだと感じています。

マインドフルネスの再来

自宅で家事と仕事を切り替えるのは至難の業です。照明の色やBGMを変えるなど設備面の工夫もありますが、心身面のモデルチェンジも必要そう。そこで再注目されるのが、マインドフルネスです。

マインドフルネスとは、今ここで起こっている経験に注意を向ける心理的な過程をいいます。呼吸法、自律訓練法、瞑想などの訓練を通じて、ニュートラルな状態を保つことを目的とする心理療法、第三世代の認知行動療法です。不安を不安のまま自分の側に置いておける強さを身につけます。

10年前くらいに一度流行り、その後下火になったと感じていました。ちゃんと訓練しないと習得できないんですよ、マインドフルネス。瞑想すれば誰でもできるようになるものでもありません。効果を実感できずに継続できない人が多かったのでしょう。みんな切羽詰まっている状況だし、今度は定着するでしょうね。

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ワクチンが普及しても、社会のあり方は以前の形に完全に戻ることはありません。世の中は常に変化しています。乗るか反るか。乗るしかないのです。「右ならえ右」ができない時代に突入します。右がない。お手本のようなロールモデルはあるけど、あくまでもそれは他者の幸せ。自分の幸せとはなんなのか。内なる自分に問いかけて、自分で見つけて実行していく。そんな時代が幕を開けます。


cocoro no cacari|大塚紀廣

1976年千葉県生まれ。大学卒業後、第二新卒で(株)リクルートに入社、国内旅行情報じゃらんを担当した。その後同グループであった(株)ゆこゆこへ籍を移し、人事部で人材採用、社員研修の企画運営、ストレスチェック実行者等を担当した。40歳で退社し、臨床心理学大学院へ進学。修了後は東京大学医学部付属病院老年病科、都内のメンタルクリニック等で心理士業務に就き、現在に至る。専門は高齢者臨床と産業心理。趣味はロードバイク、サッカー、ジェフ千葉、漫画、温泉など。