タイトルにドキッとさせられた書籍でした。俺は何を見てるのだろう。当然クライエントの困り事がどういうものでどうしたら軽減するのかということをみようとしているし、また目の前のクライエントという刺激に対して私が今どのような反応をしているのかという自分もみている。転移や逆転移のような双方に起こる力動をみているかな。まあ、全然できてないんですけどね。
「カウンセラーは何を見ているか」信田さよ子著
カウンセリングにおいて、時間をコントロールする責任はカウンセラー側にある。
依存させてあげない態度で接する。意地悪だろうか。
カウンセリングでは「そのまんま」の態度でいく。あがけばあがくほど悪循環になってしまう。正確に言えば「そのまんま」っぽく演じている。
思い切った言い方をすれば、カウンセラーとは、バーやクラブのチーママ、占い師、そして新興宗教の教祖を足して3で割り、そこに科学的な専門性という装いをまぶした存在であろう。
最後はクライエントが「自分でやった」と思える。それが介入の条件である。