最初のコンタクトは、悪徳勧誘だと思って無視していました。TwitterのDMに入った「日経新聞の記者です。取材させてもらえませんか?」嘘っぽいですよね。日経を名乗れば全ての40代男性が釣れると思うなよ、と思ってました。その後、note.comの問い合わせフォームから同者より詳細付きの連絡が来たので、これは本物なのかもと恐る恐る返信したのが始まりでした。

2022年5月16日(月)日本経済新聞 朝刊 社会面の連載コラム「Answers」に掲載されます。日経電子版(有料記事)にもアップされます。

経験糧に「心の安定」支える 3度の挑戦、臨床心理士に東京都品川区の心療内科クリニックに勤務する大塚紀広さん(45)は、臨床心理士として2年目の春を迎えた。40歳で大手の人材サwww.nikkei.com

「Answers」は、働き方の多様化や社会の変化に直面する様々な人の姿を描く企画です。私の「40歳にして大きなキャリアチェンジ」という生き方に、以下のコラムを読んで記者さんが興味を持ってくださったのです。

https://note.com/embed/notes/n99cfec3de2bf

東京丸の内にある日経新聞本社で取材を受け、後日、私の仕事場で写真撮影をしました。会社員時代の人事の仕事で、インタビュアーや取材を受ける機会はありましたが、新聞社の取材ってこんなに丁寧で綿密なんだなと感心しました。記事を読むと、我ごとな内容にも関わらず、感動が込み上げてきました。プロの記者さんの言葉は上手だなと。情報を精査して厳選して焦点化することで、メッセージ性の高い文章が誕生するのですね。

自分はなぜ臨床心理士だったのか、この先本当に取り組みたいこと、などを改めて考える機会になりました。いつもは臨床の場面で、インタビューする側(カウンセラー側)なので、インタビューされる側の経験は勉強になることが多かったです。スーパーヴィジョンは引き続き受けていこうと思います。


cocoro no cacari|大塚紀廣

1976年千葉県生まれ。大学卒業後、第二新卒で(株)リクルートに入社、国内旅行情報じゃらんを担当した。その後同グループであった(株)ゆこゆこへ籍を移し、人事部で人材採用、社員研修の企画運営、ストレスチェック実行者等を担当した。40歳で退社し、臨床心理学大学院へ進学。修了後は東京大学医学部付属病院老年病科、都内のメンタルクリニック等で心理士業務に就き、現在に至る。専門は高齢者臨床と産業心理。趣味はロードバイク、サッカー、ジェフ千葉、漫画、温泉など。