私の他にも「メンタリスト」が好きな方、いらっしゃいますよね?「メンタリスト(The Mentalist)」は、アメリカで2015年まで放送されていたテレビドラマです。CBIの犯罪コンサルタント パトリック・ジェーンが、人間心理学に基づく観察眼と推理力を武器に、メンタリストとして型破りな捜査で犯人を追う物語です。主人公のニヒルでユーモアな言動と掴み所のない浮遊感が最高に格好いいんです。こういう人物像に憧れてしまうんですよね。
公認心理師試験テキスト「犯罪捜査場面における心理学」の章で「リバプール方式のプロファイリング」が紹介されていて、「おお、これドラマの中でCBIがやってたやつだ!」と嬉しくなっちゃいまして。残念ながら今回の試験では出題されませんでした笑。2年前の臨床心理士試験のテキストには載ってなかった理論なので、公認心理師は司法領域の範囲が広いんだなという印象を持ちました。
ちなみに、リバプール方式のプロファイリングとは、犯人の行動を統計的に分析してそこから犯人の行動特性を明らかにしていこうとする方法です。その中に「サークル仮説」という理論があります。これは犯罪者の犯行地選択と居住地の関係について、連続犯行地点を地図上にプロットして、その中の最も離れた2点を結ぶ円を描き、その円の中あるいはその周辺に犯人の拠点があると推察する仮説です。刑事ドラマでよく見ますね。
あらためて心理学って、生活や仕事の色々な場面に活用されているなと思います。私の心理士としての指向性では、司法領域の仕事はしませんが、今後もドラマや本で楽しんでいきます。
参考:公認心理師 完全合格テキスト 第2版(2022)翔泳社